Speaker
吏貢 吉本
(名古屋大学)
Description
Quasi topological gravity(QTG)は高階微分重力理論の一つであり、真空解としてregular black holeを持つ場合があることが知られている。宇宙論に関係する応用も存在し、BHの場合と同様に特異点を解消することが予想されており、cosmological QTGもしくはGeometric inflationと呼ばれている。これらのモデルではinflatonなどを導入することなく重力の寄与のみでinflationを説明することができる。これは主に高次の曲率項の効果により引き起こされ、これらの影響があまり効いてこないほどscaleが大きくなると自然にinflationが終わる。これに加えて後期の時間発展も$\Lambda$CDMから予想されるものと非常によく一致していることが報告されている。そのためQTGはBHにおける特異点の回避だけでなく宇宙論的な注目も浴びるようになってきている。しかし、課題も存在し、inflatonなどを導入せずにQTGの効果のみで実際の観測結果から要求されるようなe-folding numberを実現するには初期のエネルギー密度がsuper-Planckianになってしまうことが指摘されている。
ここでは、BHやFLRW時空以外のQTGの応用としてbraneworldを考え、これまでの様に特異点は回避されるかどうかと自然にinflationを記述できるかを中心に議論する。
Author
吏貢 吉本
(名古屋大学)