Speaker
Shintaro Nakano
(Univ. of Tokyo / Kavli IPMU)
Description
インフレーション中に生成され得る原始非ガウス性の痕跡は、現在の大スケールにおける銀河分布に刻み込まれることが知られている。単一場インフレーションモデルは観測可能な局所型原始非ガウス性を予言しないため、観測データから検出されれば単一場インフレーションのシナリオを棄却することに繋がる。
しかし実際の観測データでは、様々な系統誤差によって銀河分布が非等方に歪められてしまっている。一方で、標準的なΛCDM モデルでは、単一場インフレーションは非等方な原始非ガウス性を生むことができない。そこで本研究では、まず非等方銀河パワースペクトルの角度依存性に着目し、系統誤差の影響について議論する。
また原始非ガウス性が支配的となる大スケールでは、観測領域が有限である効果などが無視できない。本研究では、先行研究では無視されていた補正項を含めて議論し、観測データの振る舞いが原始非ガウス性で説明できる可能性を探る。