7–15 Mar 2026
Asia/Tokyo timezone

超弦理論からの真空探索に向けた量子アルゴリズム

7 Mar 2026, 11:15
20m

Speaker

調 猿渡 (KEK/総研大)

Description

素粒子の統一理論として見た超弦理論において、知られている問題のひとつにランドスケープ問題がある。現実的なコンパクト化の手法としてフラックスコンパクト化が知られているが、このようにして得られる4 次元の真空解は膨大な数が存在し、その全てで負の宇宙項を持ってしまう。このうちで現実に合うような正の宇宙項をもつ真空解を実現するシナリオがいくつか提案されているが、そのような真空解が本当に存在し、どの程度の数存在するかは知られていない。この問題へのアプローチとして多数の真空を数値的に調べる試みがなされてきたが、可能な真空の数が膨大なため探索できていない領域が多い。
 本研究は、この超弦理論の真空探索に対して量子アルゴリズムによる量子加速を目指すものである。そのためにまずはランドスケープの状況を抽象・簡略化したトイモデルのもとで、実際に真空探索を行う量子アルゴリズムを実現し、小規模な系での古典シミュレーションを行なった。本研究で実現した量子アルゴリズムとこの古典アルゴリズムの計算量を比較し、どの程度の量子加速が見込まれるか検証する。

Author

調 猿渡 (KEK/総研大)

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