Speaker
博貴 和田
(東北大学)
Description
本講演では、弦理論の摂動的定式化を与える世界面理論のトポロジカルな側面について議論します。弦理論の構成にはGSO射影やオリエンティフォールドといった操作が含まれます。これらは古くから知られていますが、近年の可逆な場の理論や量子異常に関する進展により、より体系的に理解できるようになりました。また、混成弦理論の構成に現れるカイラルな共形場理論を取り扱う上でも、量子異常やボゾン化・フェルミオン化に関する近年の発展が重要な役割を果たします。本講演では、特に10次元の弦理論に焦点を当て、II型弦理論のような時空の超対称性を保つ理論に加えて、0型弦理論や杉本弦理論のような超対称性を持たない理論についても議論します。世界面理論における量子異常や可逆な場の理論との結合の観点から、10次元の各種弦理論を導入し、標的空間に課されるトポロジカルな制約について概説します。時間が許せば、Dブレーン電荷のK理論による分類や、混成弦理論における非超対称ブレーンに関する話題にも触れる予定です。