数学教育において、学生が与えられた数式を正確にグラフとして描画する課題は重要である。本発表では、Moodleの小テスト(Quiz)機能を活用し、学生がオンライン上でグラフを作成する手法を提案するとともに、その描画結果を自動採点する試みについて報告する。
MoodleではxAPI(Experience API)ログストア・プラグインを活用することにより、xAPI形式に変換された学習履歴を学習レコードストアに保存することが可能である。山口大学では、学習レコードストアとしてSQL LRSを採用している。xAPIに準拠した学習レコードストアでは、学習履歴をNo SQL型のデータベースに保存する。No...
データベースモジュール(以下DB)は様式に沿ったエントリを教師・学生が投稿可能な機能である。各投稿にはコメントや評価なども可能であり、日誌・ポートフォリオのような教育目的での利用もできる。2025年Mootでは、DBの投稿にコメントが付与された際の通知についてプラグインを開発し、教師・学生が内容を迅速に確認しやすいものとした。一方、DBの閲覧や検索について、標準のログ機能ではどのエントリを閲覧したかの記録がなく、学習分析を行うには不十分である。今回、閲覧・検索ログを記録し、学習分析に役立てるための機能開発を行ったので報告する。
プログラミングの初学者を対象としたPythonの演習科目で使用する教材を開発し、授業を実施した。本教材は、講義資料の閲覧、小テストの受験、プログラムの入力と実行が行える。画面の切り替えが最小限となり、特にPCに不慣れな受講生の負担を軽減できる。講義はZoomを用いて遠隔で実施することから、学習の進捗を講師が把握できる機能を設けた。本教材はSCORMで制作し、Moodleのコースに設置した。教材から送信される学習履歴データを受信するサーバを用意し、講師が確認できるダッシュボードを開発した。本教材の技術的な詳細、受講生によるアンケートを含めた実践の結果を報告する。
日本Moodle協会からR&Dの助成をいただき,Moodleの問題タイププラグインの一つであるSTACK問題タイプに関するドキュメントの日本語化を行った。STACK自体は一部を残し,日本語化されているものの,特に,実際に問題を作成する際に,多くの教師が参照するであろうドキュメント(https://docs.stack-assessment.org/en/)については,問題作成初歩の部分のみの日本語化にとどまっていた。今回,全ドキュメントの日本語化を行ったので,その内容について報告する。
著者が担当する統計関連科目において、Moodleを用いた授業実践の事例を紹介する。
授業では、Moodle掲載の授業資料や確認テスト等だけでなく、グループワークを取り入れたり、黒板に板書して解説したりしている。
対面する学生の理解度に合わせて、Moodleを活用しながら、柔軟に授業を展開するよう心掛けている。
STACKは数式の自動採点システムであり,数学教育はもとより,数式を使用するSTEM教育分野で広く使用可能である。また,ランダム変数を用いた条件設定,ポテンシャルレスポンスツリーを用いた多段階の正誤判定が可能であることに加え,日本語を含む文字列入力やパターンマッチング,グラフの描画や動的幾何ソフトとの連携も可能であることから,より広範な小テストの作題・採点への応用も期待できる。本ラウンドテーブルでは,数学,物理,化学,生物,データサイエンス等におけるSTACKの活用事例を紹介した後,さまざまな分野において高度な小テストを効果的,効率的に作成する手法や展望について,参加者間で共有・議論する。可能であれば,STACK APIによる小テスト以外の教材におけるSTACKの活用についても検討したい。