Description
Atiyah-Drinfeld-Hitchin-Manin (ADHM)構成法とは、反自己双対(ASD)ヤン・ミルズ方程式のインスタントン解(大域解の一つ)を線形代数の手法で求める方法である。これはインスタントン・モジュライ空間とADHMモジュライ空間の1対1対応に基づく。(ここでモジュライ空間とは解空間をある自由度で割ったもの。) この講演では、Fourier-Mukai-Nahm変換の視点から、4次元ユークリッド空間上インスタントンについてこの1対1対応の理由を説明し、インスタントン解のADHM構成を詳しく紹介する。余裕があれば非可換空間への拡張やBPSモノポールのNahm構成についても触れる。
Author
Masashi Hamanaka
(Nagoya University)