Speaker
牧田 藍瑠
(東京大学)
Description
高輝度LHC-ATLAS実験における初段トリガーシステムにおけるフロントエンド回路は、検出器(TGC)の出力を適切に遅延させてタイミングを揃えた後、各信号の立ち上がりをバンチ交差クロックに対応させる(バンチ識別)役割を担う。バンチ識別を正しく行うためには、バンチ交差に同期したクロックを、同位相で全1500枚のフロントエンド回路に対して供給することが必要である。システム全体に対して、これを実現するための調整機構を担うモジュールとしてTiming Alignment Master (TAM)モジュールを開発した。講演では、デザイン・機能を導入し、量産試作機の動作試験の結果を報告する。