Speaker
室 朝喜
(東京大学)
Description
スーパーカミオカンデはニュートリノ探索を目的とした大型水チェレンコフ検出器である。中性子の検出効率向上のために2020年よりガドリニウム(以下Gd)の溶解が開始され、2023年現在では約0.03%のGdが溶解されている。これにより、Gdによる宇宙線ミューオン由来の核破砕中性子の捕獲事象を用いて様々な較正を行うことが可能となった。本講演では、核破砕中性子を用いたスーパーカミオカンデ検出器全体におけるエネルギースケールの位置依存性や時間的変動の連続評価について報告を行う。