Speaker
竹内 広樹
(京都大学)
Description
アクシオンやダークフォトン等のWISPダークマターは質量に比例した周波数の転換光子を放出し、0.1-1 meVの粒子の場合1-100GHz程度である。しかし、商用のスペクトルアナライザーでは典型的にO(MHz)しか同時に分光できず、その狭い帯域幅が探索のボトルネックとなっている。そこで、我々は瞬間帯域幅4.096GHzの広帯域分光計「dSpec」を新たに開発した。また、現在探索する質量領域に合わせ、周波数分解能や帯域幅などを変更した性能向上版を開発している。本講演では、設計の詳細や性能向上版の開発状況について報告する。