Conveners
DAQ・エレクトロニクス (2)
- 中村 勇 (KEK)
島崎 奉文
(東京大学)
21/02/2023, 20:05
Belle II実験のLevel-1トリガーは将来の背景事象の増加に伴うトリガーレートの上昇が懸念されており、背景粒子の効率的な除去の必要性が認識されている。一方、粒子飛跡を高精度に取得できる新型シリコンストリップ検出器を用いたトリガーを開発すれば、背景事象の効率的な除去が期待できる。本発表では、開発したトリガーアルゴリズムのシミュレーションによるパフォーマンス評価とファームウェアへの実装について報告する。
田路 航也
(神戸大学)
21/02/2023, 20:30
超対称性理論で期待される安定で質量の重い新粒子を探索するため、光速より速度が遅くミューオン検出器まで到達する粒子を捉えるトリガーがLHC-ATLAS実験に導入されている。TGC検出器の適切なタイミング設定は標準的なミューオントリガーのためだけでなく、速度の遅い粒子のためのトリガー性能の推測を可能にし最適な設計を実現する。本講演ではLHC Run-3初期データにおけるTGC検出器のバンチ識別性能と速度の遅い粒子のためのトリガーへの影響を報告する。